感想「素直に生きる100の講義」読みやすい見開きエッセイ

 

「素直に生きる100の講義」は現在社会のほころびや、どうしようもなさを分かりやすく、過度に嘆くことなくありありと教えてくれる本です。

本作を読めば、どういう生き方をしたいのか、人生で何を考えればいいるのか知ることができます。

 

とっても面白いエッセイ本なので、ぜひ多くの人に読んで欲しいですね。

このページでは森博嗣著の「素直に生きる100の講義」のざっくりとした内容、感想を紹介します!

 

 

ざっくりとした内容

国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビューを果たした森博嗣のエッセイ集。

素直な人生、独創性、ひねくれものとは等100の雑談が収録されています。

(本人曰く、講義というより雑談)

 

要約と感想

 

といってもこんな雑談されたら全然楽しめないぞってくらい、奥が深い。

端的に言い切っているものは言い切っているけれど、それでも懐疑的になってしまう、著書が言うのは本当だろうか?と思ってしまうほど密が高いです。

例えば。

 

うまくなるには作り続けよ。原因と結果を逆に考えている人が多い。使えそうなものを集めるのが日々の作業などなど。

 

タイトルだけ読むと、「どういう意味だろ?」となります。

うまくなるには作り続けよ、なんてありきたり過ぎて逆になんだ?と思ってしまいます。

そしてたぶんこの「どういう意味だろ?」を「ちょっと考えてみよう」まで発展させるのが、この類の本の目的だと思います。

 

彼は著書「人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか(新潮新書)」でも、考えてみようというシンプルな話をしています。

 

ただそこにあるタイトルと、その中身を見て「ああそうか」では、絶対なにも学べません。そんな内容となっています。

 

五分間くらいは「森博嗣は良いこと言ったな」「いや、間違ってる」となるかもしれませんが、でも考えなければそこで終わり、何も身につかない本です。

読者がどうこの本を読んで考えるかで、価値が決まる本だと思います。

 

「学ぶことは考える事ではない」 P70

 

 本を読み知識を付ける、つまり得ることが学びなら、考えることは発する、頭脳を使う、エネルギィを消費することを意味する。

でも現代人は知識をつけるだけで、それをアウトプットしない。

一番いいのは物を創ることだ。製作キットの物を作るのではなく、創ること。これが考える行為に最も近い。

 

要約するとこんな感じです。

著者は別の本でも創ること、考えることを推奨しています。

(推奨なんて言ったらファンに怒られそうですが…)

とにかく知識を得るだけではなく、それを使う、何に使えるか考えるのが大切ってことですね。

 

学校教育では暗記して、それを答えの欄に書くのが勉強、学び、そして考えることだとされています。

でもそれって考えるではなく、思い出す、といった方が適切じゃないでしょうか。

考えるって、もっと、頭の中の知識と知識を結び付けて応用させることだと思うんですよね。

具体的な例はちょっと思い浮かびませんが…。

 

常に自分の力を図り、出来る限りそれを隠す P40

 的確に自分を知っていることが、いざという時効いてくる。常にいま自分はどれだけの人を動かせるか、いくら稼げるか考えておこう。

 

的確に、というのが難しいですね。

自分のことだからどうしても甘くなったり、過度に厳しくなったりしそうです。

でもそんな甘さも厳しさもなるべくそぎ落として客観的に自分を見ないと、その自分に関するデータはいざという時使えないんじゃないかなと思います。

 

自分は頑張ればできると思っていても、いざ困難に直面するとはて何もできないぞ、という状況は、誰にでも起こると思います。

そう言った時慌てないように、やはり自分を的確に知るのは大切かなーと、このページを読んで思いました。

 

そして、常にいま自分はどれだけの人を動かせるか考えておこう、ですがこれもまた難しいですね。

 

私の場合、友人、家族、恋人含めて5人からなら1万は借りられそうです。でもそれ以上となると難しい。そもそも知り合いが少ないし、これが他人となればもっとシビアな話になると思います。

 

道行く人に私の為にあれを買ってといっても無理ですし、でも、私はこれをするからあなたはお金を払ってというビジネスなら普通にあると思うのです。

自分ができることをちゃんと考えていると、自分がいくら稼げるかもおおよそ予想がつくんじゃないでしょうか。

 

私だとどうでしょうね。ビジネスとなると、たぶん、いくらも稼げないと思います。肉体労働も頭脳労働も私には無理そうなのでは…。

この見方はもしかしたら、自分に厳しすぎるかもしれませんが…。

 

ただ読むだけならすぐに読み終わる本

 

素直に生きる100の講義 (だいわ文庫)は、興味の惹かれたタイトルをパラパラ読むだけでも面白いです。すぐに読み終わると思います!

でも、そこから何を学んだのか、自分にどう使えるのかを考えると、一日やそこらじゃ足りないと思うのです。

 

そして著者が求めているのはあっさり読んで終わることではない。

なので、もしこの本に興味をもっている方がいたら読んで終わりではなく、色々自分に置きかえて、あるいは客観的に考えてみることをおすすめします。

 

森博嗣の他の本:感想「自由をつくる自在に生きる」自由に生きるためにすべき事とは?