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考察「ちーちゃんはちょっと足りない」結末は?あらすじも紹介!

ちーちゃんはちょっと足りない

作者:阿部共実 出版:秋田書店

オススメ度:

 

可愛い絵だけれど、中身は重い!ふわふわ日常系マンガではありません!

発達障害っぽい女の子ちーちゃんは真っすぐで優しい子ですが、その親友小林ナツは自己保身に走りがちです。

でもそれは人から認められたいから、今より幸せになりたいからです。

読者の9割がナツの心情を理解できるんじゃないでしょうか。

 

それだけにラストは涙が出るほど、読者の心臓をえぐりにきます。

 

1巻完結型なので、2巻はありません。




阿部共実

 

作者の阿部共実は「ちーちゃんはちょっと足りない」「空が灰色だから」「死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々」など多くのマンガを世に出しています。

 

そのどれもが、心を殴りにくる内容です。

「空が灰色だから」はオムニバスなので可愛らしい話もありますが、たまにトンデモナイ話が紛れ込んでいます。(自分のことを、ある男の幼馴染だと思い込んでいる女子高生の話とか)

 

笑うに笑えない話が多いので、読んでスッキリ爽快!といった感覚は期待しないでください。

逆に人間のどろっとした感情が好きな人には、阿部共実のマンガはオススメです。

 

ちーちゃんはちょっと足りないのあらすじ

 

ちーちゃんはちょっと足りない中学生。テストの成績は悪いし、掛け算も苦手。

話すことは支離滅裂で言葉が足りない。なにを言っているのか分かりません。
なので読者の中には「ちーちゃんは発達障害ではないか?」と考察する人もいます。

物語でははっきりと明言していませんが、マンガを読むとそうかもしれないと思うシーンが多々あります。

 

でも親友の小林ナツ、旭はちーちゃんのよき理解者です。

ちーちゃんをからかったりするけれど、友達として3人は仲良しです。

 

 

しかしナツとちーちゃんは貧乏、旭はお金持ち。

そのことでナツとちーちゃんはお金を欲します。いまより幸せになるために、足りないお金を埋めようとするのです。

 

そしてある日事件が起きます。

 

 

ちーちゃんがお金を盗むのです。でもちーちゃんは盗みが悪いことだとは思っていません。幸せになりたいからただ取っただけなのです。

 

ナツはそのお金を二人で分けて、秘密の事にします。

 

しかしナツは盗んだお金でリボンを買っても誰も可愛いとは言ってくれないし、お金を盗んだことがばれたらどうしようと内心不安でいっぱいになります。幸せにはなれません。

 

そしてナツが知らないところで、ちーちゃんは旭や不良少女藤岡に盗みのことを知られてしまいます。ちーちゃんは泣いてお金が欲しいと言いますが、人の物を取るのはダメだよと周りが説いてあげます。

 

ちーちゃんは素直に謝り、旭や藤岡との友情を深めますが、このことをナツは知りません。

 

そして勘のいい旭はお金を盗んだもう一人の人物がナツだと気づきます。旭はやや高圧的にお金のことを尋ねますが、ナツは嘘をついてしまいます。

 

そしてラスト。

 

ナツはお金を取った自責の念、それがばれてしまう不安、嘘をついてしまったことで周りの友人とは壁ができてしまいますが、ちーちゃんだけはナツにいつもの笑顔を向けるのでした。

感想・考察

 

盗みを働いたちーちゃん。そのおこぼれを貰ったナツ。

悪いことをした二人ですが、ちーちゃんだけが反省し友人を増やします。

 

でもナツは悪い人間かと聞かれるとそれは違います。

 

貧乏だから、他と違うから、楽しい想いがしたいから。そんな気持ちから魔がさしてしまうのです。そして盗んだことに不安を覚え、どうしよう…と焦ります。

 

人に責められたり怒られたり、弱い自分を見せるのが嫌で自己保身の為嘘をついてしまいますが、そこがなんとも悲しいです。

 

ちーちゃんは「ちょっと足りない」状態でも幸せになれると知りますが、ナツは違います。「ちょっと足りない」事が悪いこと、嫌な事だと思い続けるのです。

ラスト二人はお互いの名前を呼び合うのですが、もう真逆の位置にいる二人です。

 

いつかナツがそのことに気づいてしまったら…。いえ、もう気づいているのかもしれません。

 

ナツに感情移入してしまうだけに、本作は読む人の心を殴り殺しに来ます。

(なぜ感情移入するのか。それはナツの心情しか描かれていない為です。他のキャラを理解することはできます。でも読者が一番感情移入してしまうのはナツでしょう)

 

ナツが友達とよりを戻して、幸せな学生生活を送れたらいんですが。

そんな兆しはないとラストで気づきます。

 

 

だってナツはネガティブで他の人と理解しあう事をしません。恐れや自己防衛の為に、前に進むことが出来ないのです。
またちーちゃんを親友ではなく、自分を満たす存在として無意識に見ています。見下しています。

ちーちゃんの代わりが出来れば、ナツはちーちゃんを捨てるかもしれません。

 

読者が感情移入してしまうナツは無意識に人を見下し自分を保つような人間です。それはとてもリアルで、未来が無い。その絶望感がなんとも言えません…。

 

暗い話ばかりしましたが、私はこの漫画大好きです。人間の心情をうまく描いて、分かりやすく感情移入させてくれるので。

たまに読み返しては切ない気持ちになっています…。

まとめ

 

鬱マンガとも呼べる「ちーちゃんはちょっと足りない」

自分の弱さを再認識させて、絶望感を与えるマンガなので、落ち込んでいる時には読まない方がいいかもしれません

 

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